活動報告(ブログ)

防災

楽しい防災訓練!!「めぐろ水防フェスタ」

こんにちは。29歳の目黒区議会議員、かいでん和弘です。
今回のブログは、先日行われた「めぐろ水防フェスタ」(水害対策に特化した防災訓練)について。

どんなイベントだったのか、皆さんに「来年は行ってみたい!」と思って頂けるよう、ご紹介します。

見ているだけだった、以前の「水防訓練」

まずはこれまでの経緯を振り返ります。もともと目黒区では、毎年5月に「水防訓練」を実施していました(梅雨や台風の時期の前に!)。コロナ禍でここ3年は開催されませんでしたが、私も4年前、議員になったばかりの時に1度だけ参加したことがあります。

そのときの「水防訓練」がどんな感じだったかと言うと……皆さんが「訓練」と聞いて思い浮かべる通りの、ツマラナイものでした。4年前のブログが残っていたのでリンクを掲載しますが、

私たち議員や地域住民の方は、消防隊や消防団の皆さんが訓練する姿を、ただテントの中で見ているだけ。そんな訓練、当事者以外は楽しくもなんともないですから、当然ながら参加者の慢性的な減少・固定化に悩まされていました。

防災訓練を楽しく!

正直参加者の減少・固定化って、防災訓練の“あるある”です。でもその“あるある”を打ち破ろうと努力している自治体もあります。例えば、お隣の渋谷区では昨年、誰もが気軽に参加できる防災訓練「渋谷防災キャラバン」を開催しました(画像は今年のもの)。

渋谷防災キャラバンHPより

この「渋谷防災キャラバン」では、煙体験ハウスや起震車、初期消火体験、防火衣の試着体験など、「少し気合を入れた防災訓練ならありえる」ようなプログラムだけでなく、

例えば区と災害協定を結んだうどん屋さんのキッチンカーや、著名な気象予報士による防災トークショー、ARを使った避難体験、ペット防災を考えるきっかけとしてのふれあい動物園など、通常の防災訓練の型を破るような斬新な企画が盛り込まれていました。

その結果、ある地区で行われたキャラバンでは、1,236名という大変多くの方が参加し、その半数以上が、(普段こういう訓練になかなか参加することが無い)30~40代のヤングファミリー層だったといいます。

また、参加者アンケートでは、

訓練への参加回数

 … 「初参加」が6割

訓練の満足度

 … 「満足」が9割

防災意識 

 … 「変わった」が9割

次回の参加

 … 「次回も参加したい」が9割

など、大きな成果を上げています。私も、「こういう取り組みをぜひ目黒区でも」との思いから、今年2月、区議会で「楽しめる防災訓練」の実施を提案しました。

それが奏功したのかどうかはわかりませんが、今回の「めぐろ水防フェスタ」、以前の水防訓練とは完全に別物でした。当日の様子をご紹介しますね(お待たせしました)。

「フェスタ」の中身をご紹介

事前申込制の「はしご車乗車体験」。体験第一号の小さい女の子とお父さんを乗せて、ビックリするような高さ(30m)まで伸びていきました。でも限界は40mまで伸びるらしいです。風が吹くと結構揺れるんだとか。これは一生の思い出になりますね。

日本に1台の「VR防災体験車専用ゴーグルを装着すると視界には360度の映像が広がります。場面に連動して椅子が動き、途中は○○が○○して(ネタバレ防止)驚きました。

プログラムは「大雨の中の運転の危険性」。乗り物に酔いやすい人は注意が必要ですが、わずか3分間ですし、私は思ったほどキツくはありませんでした。

久しぶりの「起震車」。小学生以下は震度5強まで、中学生以上は震度7まで体験できるとのことだったので、怖いもの見たさで「震度7で」とスタッフに告げ、一人で乗車しました。

携帯電話をポケットに入れていたら、「壊れるかもしれないから出した方が良いです」と職員さんに脅され(笑)、でもそれがあまり冗談ではないほど、まあぴょんぴょん跳ねました。机の下で正座をしていても体が浮くレベルで全く身動きが取れません。これが本当に来たら、「地球滅亡の日なのだ」と悟るでしょう。

「土のう作り体験」。あんまりやる気はなかったのですが、消防団員としてスタッフをしていたある議員さんに「やっていきな!」と誘われ参加。一袋にスコップ3杯分(約10キロ)を詰め、川(を模したブルーシート)まで運びます。

川側に3段、後ろに2段、袋の口が下流に向くように並べて、最後は槌(ハンマー)で押し固めました。

なお区民の皆さんは、実際の災害時には、区内66ヶ所に設置してある土のうを使えますので、わざわざ作らなくて大丈夫です。

自衛隊車両の展示。偵察用オートバイと軽装甲機動車、高機動車、救命ボートが来ていました。制服(子ども用アリ)を試着して、乗車することもできます!

意外とかっこよく敬礼するのって難しいんですよね。私にはまだできない。

東京都の移動式排水ポンプ車。雨風が収まった後に出動し、街中に溜まった水を川へと排水します。プール1杯分ならおよそ30分で排水できるとのこと。品川・目黒・大田・世田谷のエリアを1台でカバーします。

「浸水時ドア開放不能体験」。東京都下水道局の展示です。ドアの向こう側に水が溜まっていると水圧でドアが開けられないというアレです。たぶん20cmくらいの水深のタイミングでやってみて、開けられはしたのですが、ものすごい勢いでドアの内側に水が流れ込んできて、これが自宅だったらと思うと恐怖です。

他にも、「船入場調節池の見学会」(目黒川の地下であふれそうな水を溜める巨大なプール。私も行ったこと無い!!)など、体験型のプログラムがたくさんありました。

ここは変えて欲しい

以前に比べれば見違えるほど改善されたのですが、一方で「もう少し!」と思う点もあります。

イベント名の改善

「水防」って言葉、一般の方にとって聞きなじみが無く、タイトルとしては不適です。

もっと体験コーナーを増やしたい

体験型の催しは増えましたが、まだこんなもんじゃないはずです。特に、地図の14番~16番は目黒区役所の各部署が出店しているのですが、ここはパネル展示だけだったりして、他のブースに比べて活気がありませんでした。区主催のイベントなんですから、区がもっと力を入れないと!!

他の会場でも開催したい

今回は目黒川脇の中目黒公園での開催。もちろんこのエリアが一番水害リスクが高いんですが、区内には他にも呑川沿いなど、危険な地区があります。そうした地域でも実施できれば、より多くの区民の方に水害への備えの重要性を広められます。

(それが費用的に難しければ、このブログみたいな文字情報か、動画を使って開催結果を報告して、当日行けなかった多くの方に広めるとか。)

皆さん、来年はぜひ!

要改善点はありますが、参加者が「見ているだけ」だった以前の訓練と比べて、今回はちゃんと、楽しく体験できる(文字通りの)“フェスタ”になっていて、めちゃ良かったと思っています。

「行けなかった~~」という方、来年も同じような企画が(さらにパワーアップして?)行われると思うので、GW明けの日曜日あたりはうっすらスケジュールを空けていただき、期待しておいてください!

ブログの締めに、子どもから「中に人が入っているでしょ~」と言われたキュータくんを載せます。

いや、「シー」だと認めていることになるって笑

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